編み物を教えていて、また、SNSを見ていて、編み物において「正解」や「正しさ」とはなんだろうと思うことがあります。
「こうじゃなくてはいけない」「本の通りじゃないと」と思い込んで、その通りにできないと「私は不器用だからできないんだ」「編み物は難しいから苦手」と自分にがっかりしてしまう方が多いなと思います。
正直、自分が良いと思えればそれでいいと思うんですよね。
「正解」があるとすれば、それはその人の中にあります。
編む人が「こうしたい」と思っていることを形にする、作品に表現できた時、その人にとっての「正解」だと思います。
本に載っているものを編むとして、その作品とまるきり同じに編みたいと思ったら、まるきり同じに編めることがその人の「正解」です。
多少間違えても着れるものができればいいと思うのであれば、とりあえず形になって着られるものができたらそれがその人の「正解」です。
誰かから「それ間違ってる」と言われても、「こうしたほうがいい」と言われても、そんなの関係ないです。
自分が良ければそれが「正解」です。
私の教室ではそれを実現できるようアドバイスしています。
普遍的な部分があるとすれば、「編み目の形」でしょうか。
細編みは細編みの形、表編みは表編みの形が決まっています。
そのくらいでしょうか。
また、海外のYouTubeなど見ていると、針の持ち方や糸の掛け方も本当に様々です。
「crochet」「knit」で検索して動画を見ると、いろいろ見れて楽しいですよ!オススメします。
大体、手の大きさや指の長さだって人それぞれ違うんですから、皆同じ編み方をしなくても良いのです。
自分のやりやすい方法がベストだし、どうやったら思うように編めるか自分で考えて工夫してもらえたらいいなと思います。
日本の常識と海外の常識が違う場合もたくさんあります。
英文パターンを編んでみると、おお〜と思うことがたくさんあります。
日本の編み記号にない編み方もたくさんあります。
編むことに慣れてきたら、ぜひ海外のパターン(日本語版もあります)も編んでみて欲しいです。
「資格がある」人のいうことが「正しい」のではないかと思う方もいらっしゃると思います。
編み物の協会もいろいろあるんですよ。
「編み物 協会」で検索してみてください。
私は協会や講師の教えることは「綺麗にできるコツ」であって「正解」ではないと思っています。
その協会や講師が教える通りにやることがその組織の中では「正しい」かもしれないけど、編み物の世界での「正解」ではないです。
それぞれの協会が独自にテキストを出しているものなので、少しずつ違っているところもあると思います。
それぞれ教えていることが少しずつ違うっていうことです。
そうすると、何が正解か分からなくなりますね。
編み物に「正解」はないからです。
編み物は表現方法の一つだと思うんですよね。
この前のブログ記事「資格があったほうがいいですか?」にも書きましたが、自分はどうしたいのか考えながら、楽しく編み物して欲しいなと思います。
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