スティーブンさんのMKALショール、Shawlographyを編んでいた前回の記事はこちら
11月5日に公開が解禁になりましたので、こちらでも画像付きでお伝えすることができます。
10月19日から編み始めて、100本以上あった糸始末がやっと終わりました!
これは編み上がりの状態です。
ブロッキングしていきます。
ショールのブロッキングについて
ブロッキングとは、日本で言うピン打ちのことです。
透かし柄のショールはピンピンに張って乾かして柄を美しく見せるものなので、ウエアとは仕上げ方が違います。
ウエアは編み地パーツを台にピン打ちしてアイロンの蒸気を当てて乾かすことが多いですが、ショールは面積も広いので蒸気アイロンだととても大変です。
そういうときは、編み地を水にひたして(水通し)ピン打ちして乾かします。
また、ショールは縁の長さが数メートルあるので、ピン打ちも大変だし、ピンに引っ張られて縁がギザギザになったりします。
それを解消するためにブロッキングワイヤーという長くてしなやかな針金があって、それをショールの縁に通してピン打ちする方法もあります。
この方法だと、ピンの数が少なく、綺麗に広げることができます。
端のラインをまっすぐに仕上げたいときはブロッキングワイヤーを使用すると良いです。
ピン打ちで、わざと縁をギザギザのデザインにすることもできます。
自分の仕上げたい方法でブロッキングしてみてください。
水通しのことも少しお話しします。
日本の糸は糸の精錬(毛の余分んなオイルや汚れなどを落とす)や色止めがしっかりされているので、ピン打ち前に洗ったりする必要がありません。
海外の糸はこの精錬や染めの色止めが甘いものがあります。
水通しや軽く洗剤で洗うことで糸の風合いが出たり、余分な染料が落ちたりします。
それぞれの糸の特性がありますので、特に海外の糸を使用する場合はゲージをとる前に自分がやろうと思っている仕上げの方法で試し編みの編み地を仕上げして、糸や色の風合いを確認するといいと思います。
話はShawlographyに戻りまして・・・
私は、初ブロッキングワイヤーに挑戦してみました。
ブロッキングワイヤーを持っていなかったので、attisockさんで購入しました。
90cmのワーイヤーが10本、ピンが30本入っています。
小さく丸めてしまえるので便利です。
attisockさんにはソックヤーンや可愛い道具類などもあるのでご覧くださいね〜。
チューリップさんで販売しているワイヤーもあるようです。
作業部屋いっぱいにショールが広がっています。
セリアのタイルカーペット(28cm角)を18枚使っていますが、1枚足りませんでした。
ワイヤーをショールの端に1cm間隔で波縫いするように通して、ワイヤーの内側にピンを打っています。
ピンは最初、直線部分に打ちます。
ピン自体は床に対して45度くらいに倒して刺します。(床を傷つけないよう注意)
中心からスタートして、左右の端に向かって編み地を広げながら10cm間隔くらいで打ちます。
私は切れたらどうしようと思いながら、張ってました。
それからカーブに沿って打っていきます。
まず軽く編み地を引きながら広げて、中心に1本打っておいてから、10cm間隔で左右に向かって打っていきます。
これは縁がボーダーなので、色の境目で打ちました。
そのあと、全体の柄のバランスを見ながら、編み地を外へギュッと広げつつ、ピンを打ち直していきます。
乾かすのに私は二晩放置しましたが、一晩でいいと思います。
ワイヤーは90cmを6本使いました。
ピンは付属のTピン30本では足りなかったので自分のマチ針も追加で使用しました。
今度外で出来上がりの写真を撮りますので、またお見せしますね。
このMKALは世界中の人が参加していて、インスタグラムで皆さんの楽しまれている様子やカラフルな配色など見ることができてとても楽しかったです。
SNSのお陰で、広くいろいろなことを知ることができてとっても楽しいです。
インターネットがあるこの世に生まれてよかった!笑
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