クンストレースについては、以前記事に書いたことがあります。
片付けをしていて、学校に通っていた頃に編んだクンストレースが出てきた、という話です。
これね。(280段中170段くらいまで編んでいたようです。)

この記事の中で「出典は不明」と書いたのですが、先日のホビーショーで本を発見し、購入することができました!
この本です!
「クンストレース」市田和子著 日本ヴォーグ社 昭和57年(1982年)発行

先生の本だったので、タイトルなどは失念していましたが、1目見て「この本だ!」とわかりました。
表紙だけでも美しい〜♡
打ちのめされます。
まさかこの本を手にすることができるとは・・・夢のようです。
今では考えられない、ハードカバーの立派な作り。
この本にはハードカバーが合うよ〜、これこそ永久保存版よ〜、と見るたびに心でつぶやいてしまいます。
本には31作もの素晴らしいクンストレースが掲載されています。
いや〜、本当にどれも繊細で美しい〜。
作品はオリムパスさんのエミーグランデや40番レース糸を使って棒針で編まれています。
40番レース糸を棒針で編むなんて凄すぎます。
ちなみに40番レース糸は手縫い糸くらいの太さです。
繊細なわけです。
ただひたすらに、感嘆の声しか出ません。
そして編み図はというと、これまたすごい。
例えば、1模様が最終的に100目くらいだったとすると、編み図上では下の方って次の目まで50目ずつくらい空いているんですよ。
20目分くらい編み進んでも、40目ずつくらい空欄があるし、模様の都合で、記号が飛び飛びに書いてあるから尚更わかりにくい〜。
当時は20代だったので編めたんでしょうね。(途中で力尽きましたが。)
これ、文章パターンの方が編める気がします。
自分で編むことになったら、文章パターンに書き換えて、編み記号図見ながら編みますね。
そしたら間違えずに編めると思います。
そして、びっくりしたことが。
編み図が大きすぎて、蛇腹に折ってあるものがあったんです。
4作品も。
恐ろしいですねえ・・・
今の本ではできないですよ、これ。
本当にすごいです。
あれから30年経ち、あの時たいへんだったクンストレースもたくさん経験値が溜まったことで解決策を考えられたり、地道に編めばできるじゃんって軽く考えられるようになって、今まで編みものを続けてきてよかったな〜って思います。
これをまたいつか編むことはあるんだろうか・・・
編みたいとは思うのですが、オリジナルのものもどんどん編みたいし。
私の最終的な夢はレース編みの絵みたいなドイリーを編むことなので、どうかなあ。
人生の終わりが来るまでに、どこまで編めるかな。
人生何周もしなくちゃね〜、笑。
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