トップダウンのサマーセーターをヘビロテしてたら、衿ぐりが伸びてしまい、背中がかなり見えてしまうように…
これは後ろの写真です。
サマーセーターは衿ぐりが絶対に伸びてしまうので、かぎ針編みの始末にして、干す時も注意していたのですが、それでも結構伸びてしまいました、残念。
ちゃんと後ろ身頃も4cmくらい長くして前後差付けていたんですけどねえ。
中に着るものにも困るようになってきたので、衿ぐりを5cmほど編み足すことにしました。
やり方です。
糸は同じ糸を使用しました。
ゲージは身頃から測ります。
①今の衿ぐりの一周の長さと希望の衿ぐり長さ(今回は中のTシャツ程度)を測ります。
高さも測ります。
②ゲージから2つの衿ぐりと高さを計算して、それぞれ目数、段数を出します。
今の衿ぐりの一周の長さ→140目、希望の衿ぐり長さ→100目とします
高さが5cm16段だったので、3で割って2段階で減らし目(6、6、4段)していくことにしました。
③今の衿ぐりの目数と希望の衿ぐりの目数の差を出して2で割ります。(2段階で減らし目するので)
全体の減らし目が40目だったら、20目ずつ2段階で減らすということですね。
④1段階めの減らし目位置は、今の襟ぐりの目数140目から1段階に減らしたい目数20目を引いた数120目を20目で割って出します。
(140-20)÷20=6 →5目編んで6目めに2目一度するということになります。
⑤④と同様に2段階めの減らし目の計算をします。
(120-20)÷20=5 →4目編んで5目めに2目一度するということになります。
⑥計算ができたら編んでいきます。
もともと、鎖編みで縁を始末していたので、編み足しやすいように1段鎖4目と細編み1目でネット編み、糸を切らずに2段目からゴム編み、途中に掛け目を入れて、ゴム編み止め。
ネット編みからゴム編みの目を拾っていくやり方ですが、鎖編みの目から拾うのは面倒なので、鎖の目の下の空間に針を入れて「表から糸をすくう、裏から糸をすくう」を繰り返してやりました。
鎖をくるむ感じですね。
⑦縁の始末ですが、ゴム編み止めにしました。
本当は前回と同じくかぎ針でピコッとしながら始末したかったのですが、襟ぐりの大きさが頭周りより小さそうだったので断念しました。
ちょうど良く出来上がって、これで安心して着れます☺️
よかった。
衿ぐりについての注意点ですが、2点あります。
①トップダウンのセーターの衿ぐりの特徴
下から編むセーターとは違って、トップダウンのセーターは、衿ぐりに伏せ止めがありません。
伏せ止めは着る時の伸び止めの役割もあるのです。
なので、トップダウンのセーターは襟ぐりが伸びやすいんですよね。
気になるようでしたら伏せ止めするといいかもしれません。
そして、身頃に前後差がついていないものほど、後ろのあきが大きくなるので注意してください。
人の体は、背中の肩甲骨あたりがカーブしていて前側より長いんです。
詳しく知りたい生徒さんは教室でお声がけください。
②春夏糸で編んだセーターの衿ぐり
春夏糸はウールと違って糸が絡まないので、伸びた後戻りません。
春夏糸で編むときは襟ぐりの大きさに注意が必要です。
頭周り(57~60cm)より小さいゴム編みの衿ぐりは、ゴム編み止めだと着た後にビロビロに伸びてしまいます。
伏せ止めだと頭が入りませんよね。
小さい衿ぐりにしたいときは、どこかに「開き」をつけましょう。
かぎ針編みで縁編みする時も同じです。
頭が入る大きさの衿ぐりにした場合は、着ているうちに衿ぐりが伸びてしまうことも予想しておきましょう。
大好きなセーター、直して着れるのが手編みの良いところですよね!
直したいセーターなどありましたら、教室でご相談くださいね。
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